昨年発売した虫秘茶のリキュール “Lepi Trail” に、待望の続編が登場します。
今回は、静岡県松崎町で栽培されるオオシマザクラの葉を、三種の蛾の幼虫――オオシモフリスズメ、オオミズアオ、ウスタビガに食べさせ、そのフンを原料として仕上げました。これらはいずれも日本に生息する大型の鱗翅目昆虫です。
桜の葉は、食べられることで新しい香りを得ます。
オオシマザクラの葉に含まれる成分は、幼虫の体内で消化される過程で変化し、華やかな香気と発酵感のある、奥行きのある味わいを生み出します。
それはまるで生体内発酵。幼虫は一種のバイオリアクターとして機能し、嫌気的かつ強アルカリ性の体内環境を通して、葉の香りを別次元へと昇華させます。
――これこそが、虫秘茶の本質です。
同じオオシマザクラを食べても、昆虫の種類によって香りの表情は大きく異なります。
共通して桜餅を思わせる柔らかな香りをもちながらも、
すっきりとした清香を放つオオミズアオ由来のフンは醸造アルコールに浸漬し、丁寧に蒸留。
花のように華やかな香りをもつオオシモフリスズメとウスタビガ由来のフンは、じっくりと水で抽出しました。
最後に蒸留液と水抽出液を重ね合わせ、香りと味わいの奥行きを極限まで引き出しています。
原料の桜葉は、日本一の桜葉産地・松崎町のオオシマザクラにこだわり、
食べさせる昆虫の選定も、これまでの経験と研究成果から導き出した最良の組み合わせを採用しました。
“Lepi Trail” には、世界で私だけが蓄積してきた「植物 × 昆虫」の知識と経験が凝縮されています。
仕様
品目:スピリッツ
原材料:スピリッツ(国内生産)、虫秘茶
アルコール度数:42%
容量:110ml
製造社:ミトサヤ株式会社(mitosaya薬草園蒸留所)
アートワーク:水迫涼汰